手続きとか全然分からんのだけど。
こんなお悩みを解決するために、男性育休の取得するためにやるべきことを分かりやすくまとめています。
こちらの記事を読むことで男性育休を取得するまでにやることはすべて理解できます。また、時系列にまとめているので、順番に進めていけばOK。
こんにちは。
男性育休を1年間取得した「そちまる(@sochimaru_ikuji)です。
■この記事の著者
そちまる
- 3歳のパパ
- 2022年6月に第2子誕生
- 夫婦で育休一年取得
- 妻と子供が大好き
男性育休を取得する人が少ないので、会社としても手続きが整ってない可能性があります。
そんな状態でも自分が「いつ」「何を」すればいいのかが分かるように説明していきますね。
それもあって、総務の人が調べつつ対応してくれていたようです。
では始めていきます。
男性育休を取得する全員が読むべき!男性育休に関する悩みを網羅した「完全ガイドブック」は下記。
→男性育休完全ガイドブック | 育休の悩みはこの記事だけ読めばOK!
【男性育休の取り方】取得のためにやるべき6つのこと
男性育休を取るためにやるべき6つのことを説明します。
これさえ知っておけば、男性育休の取得に関する事務的な手続きはOKなので、一通り見てみてください。
男性育休を取るためにやるべきことは下記。
1つずつ順番に説明していきます。
1.奥さんの妊娠と育休取得の報告(5〜6ヶ月前)
まずはじめに上司に奥さんの妊娠と育休取得の報告をしましょう。
報告のタイミングに関しては安定期(※)に入ってからで問題ありません。
※安定期は一般的に妊娠5ヶ月(16週目)からをいいます。
安定期に入ったら、タイミングを見計らって上司に奥さんが妊娠したことを報告しましょう。
妊娠の報告と育休取得の報告は一緒にしてしまいましょう。
別で報告をすると二度手間になりますし、時間が経てば経つほど言いづらくなってきます。
育休取得の報告の前に、下記のことは考えておいた方がいいです。
- 希望する期間
- 育休取得の理由
- 育休中の業務に関して
残念ながら男性育休に理解のない上司もいます。
その場合上司から「なんで育休なんてとるの?」「育休中仕事はどうするわけ?」なんて言われたりする可能性も。
うまく丸め込められないよう、自分の意見を言えるようにしておきましょう。
上司に報告したら、担当部署(担当者)にも育休の取得について伝えるようにしましょう。
その後の事務的な手続きをお願いすることになります。
- 会社の就業規則を読んでおく
会社独自の制度がある場合などがあります。
- 担当部署(担当者)にその後の流れの確認
提出するべき書類の様式などが決まっている場合もあるので、会社の指示に従いましょう。
2.育休届の提出(1ヶ月前まで)
上司にも相談し、担当部署にも報告したら、1ヶ月前までに育休届を提出します。(育休届ではなく、育児休業願や育児休業申出書などとなっている場合も)
会社で決まった様式がある場合は育休取得の報告時に渡されると思います。
もしなければ厚生労働省が「イクメンプロジェクト」で用意してくれているテンプレがあるので、そちらを使いましょう。
会社の様式などによりますが、子ども名前などを書く欄がある場合、決まってなければ空白でOK。
基本的に「出産予定日」「育休の期間」を書いて提出すれば問題ありません。
産まれる前にすることはここまでです。
案外やることって少ないですよね。
3.育児休業対象児出生届の提出(産後2週間以内)
子どもが産まれたら、「育児休業対象時出生届」を提出します。
基本は会社の様式に従ってください。
もし様式がなければ下記のような書類を作成すればOKです。
出典:月間総務マーケット
4.育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書の提出(産後2ヶ月ごろ)
育児休業給付金の申請は基本的に会社が進めてくれますが、「育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」に署名が必要です。
会社側が準備し、郵送してくれるので、それに署名、押印すればOKです。
育児休業給付金の申請のために下記の書類の提出を求められるので、準備しておきましょう。
- 母子手帳の写し(出産日のわかるページ)
- 育児休業給付金を受け取る口座の通帳の写し
下記はハローワークが準備しているサンプル。
会社側の準備が整っていないと、育児休業給付金の申請をしてくれていない場合もあるようです。
事前に育児休業給付金を受け取るまでの流れに関して会社に確認しておきましょう。
もし会社が書類を準備してくれないなら、
自分から上記書類を会社に渡す
→必要なところの記載と押印をしてもらう
→ハローワークに提出
の流れで自分主導で進める必要があります。
5.育児休業給付金支給申請書の提出(その後2ヶ月ごと)
育児休業給付金を受け取るため、2ヶ月ごとに「育児休業給付金支給申請書」の提出が必要です。
1つ前の「育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」と同様、基本的には2ヶ月ごとに会社が準備して郵送してくれます。
同じように署名、押印して会社に提出すればOK。
会社が準備してくれない場合は「育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」と同様、
自分から上記書類を会社に渡す
→必要なところの記載と押印をしてもらう
→ハローワークに提出
の手順で、自分から進める必要があります。
6.育児休業申込書(延長)の提出(産後1年、1年半ごろ)※必要があれば
保育園に入所できない場合など、育児休業の延長が可能です。
育児休業を延長する場合は「育児休業申込書(延長)」の提出が必要です。
延長するなら、保育園に入所できないことが分かった時点で、会社にも相談するようにしましょう。(できれば2ヶ月前まで)
【経験談】男性育休取得までにした手続きと業務の実際の流れ
次に僕が男性育休を取得するまでにした手続きと業務の流れを書いていきます。
手続きだけでなく、業務の引き継ぎの目安にもしていただけたら幸いです。
前提として僕の予定日などの情報は下記。
【そちまるの育休に関する情報】
- 6月初旬出産予定
- 計画分娩
- 出産日から育休開始
- 管理職(課長)
では書いていきます。
1月(約5ヶ月前)
- 事務 上司に妊娠報告&育休取得を伝える
- 業務 特になし
安定期に入ってから、頃合いを見て上司との1対1のミーティングで妊娠を報告。
このときに育休の取得に関しても合わせて伝えました。
けど「長期で取ることになると思います」とは言っておいた!
2月(約4ヶ月前)
- 事務 特になし
- 業務 上司と体制の変更や引き継ぎについて話す
僕が管理職だったのもあり、全体の体制を踏まえてチームの編成を相談。
3月(約3ヶ月前)
- 事務 育休の期間の決定→上司と担当部署に報告
- 業務 体制の変更&タスクのマニュアル化
妻と話し合った上で1年間の育休取得を決めたので、期間を伝えました。
このタイミングで担当部署(うちの会社であれば総務)にも育休の取得を報告。
4月からのチームの体制変更の準備をし、業務でマニュアル化できるところは少しずつ進めていました。
4月(約2ヶ月前)
- 事務 育児休業申請書の提出
- 業務 チーム編成完了&引き継ぎの開始
育児休業申請書は1ヶ月前までに提出すればOKですが、早めに提出しておきました。
業務としては育休後と同様のチームに編成を変えました。
また、引き継ぎの必要な人の空き時間にミーティングを組んで引き継ぎをはじめました。
5月(約1ヶ月前)
- 事務 育児休業申請書に関して確認
- 業務 業務の引き継ぎ、漏れがないか確認
育児休業申請書は前月に提出しましたが、計画分娩なため早まらない限り日程が決まっていたので、計画分娩の日付に変更しました。(もともとは出産予定日で提出)
本格的に業務の引き継ぎを始め、中旬までにはほぼ完了。
その後も業務をしてもらう中、細々した質問にも対応しました。
6月(出産月)
- 事務 出産後に育児休業対象児出生届の提出
- 業務 できることをする
出産後に育児休業対象児出生届の提出をしました。
「育児休業対象児出生届の提出」と書きましたが、担当者から「出生日」と「氏名(ふりがな)」をチャットで教えてくれればいいと言われたので、チャットを送っただけです。
業務に関しては自分ですることはほとんどなかったので、定期のミーティングに参加したり、マニュアルを更に詳細に作り直したりしていました。
男性育休の取得を決めたらやっておくべき4つのこと
ここまでの「育休の取得までにやること(流れや手続き)」に関して説明しました。
最後に男性育休の取得を決めたらやっておくべき4つのことをお話します。
男性育休は取得するまでが大変という声もあるので、取得してほっと一息つきたくなる方もいるかもしれません。
しかし、男性育休の取得がゴールではありません。育休期間を有意義に過ごすためにも入ってからのことを見据え、やるべきことをやっておきましょう。
【男性育休の取得を決めたらやっておくべきこと】
- 男性育休中の目標を決めておく
- 男性育休中にやるべきことを予習しておく
- 時短家電や時短グッズを購入しておく
- 家庭の収支を見直す
1つずつ説明します。
男性育休中の目標を決めておく
男性育休中の時間を無駄にしないために、男性育休中の目標を決めておくことをおすすめします。
「育休」なので、育児をするための休みだということは大前提です。
ただ、夫婦で協力すれば、お互いの時間を取ることもできます。
せっかく「会社」という日常から抜け出して時間がとれるので、この機会を無駄にしないようにしてください。
もちろん、育児に直接関することを目標にしてもいいですし、関係なくてもOKです。
例えば下記。
- 妻以上に家事育児をこなせるようになる
- 子育てに関する知識を身につける
- パパ友を10人作る
- 趣味に没頭する
- 読書を30冊する
- 転職できるスキルを身につける
- SNSで毎日投稿する
- ブログを作って書く
何でもいいので、これから先の自分の人生にプラスになるような目標を立ててみましょう。
目標がなければ自分の時間があってもダラダラ過ごしてしまいがちです。目標を立てることが行動にもつながります。
男性育休中にやるべきことを予習しておく
男性育休中にやるべきことの予習は、絶対にしておくべきです。
育休に入ってからやることは山程あります。
家事育児はもちろんですが、出産後の手続きだったり、お祝い事だったり。
奥さんと共有しておくべきことも多いので、育休が始まる前にすり合わせられることはすり合わせておきましょう。
下記の記事に「男性育休中にやるべきこと」を詳しく書いているので、一度読んでみてください。
→男性が育休とって何する?これだけ見ればパパがする家事育児はOK!
時短家電や時短グッズを購入しておく
時短家電や時短グッズなども子どもが産まれる前に購入できるならしておいたほうがいいでしょう。
育児が始まると毎日が「てんやわんや」です。
子どもにかかるところ以外の時間をできる限り短縮しなければ毎日成り立たないほどです。
下記2つは少し高いですが、必須レベルです。
- 乾燥機付き洗濯機
- 食洗機
他にもあったら便利なものとして下記は購入を検討する余地ありです。
- ロボット掃除機
- 大きめの冷蔵庫
- ウォーターサーバー
- 電気ケトル
- ハンディクリーナー
また、購入しておくというわけではないですが、時短サービスも色々調べておくといいでしょう。
何かあったときの選択肢として使うことができます。
育休中に使える時短サービスは下記。
- 宅配弁当(食材)サービス
- 家事代行サービス
- ベビーシッター
- 宅配クリーニング
1人目のときはベビーシッターさんがいなかったら家庭が崩壊していた気がするな〜。
家庭の収支を見直す
育休前に家庭の収支を見直すのもおすすめです。
育休中は育児休業給付金を受給できるものの、どうしても収入は少なくなります。
子どもが産まれてからかかる費用などもバカになりません。
普段から収支は把握しておくのが理想ですが、もしまだしていない(もしくは奥さんに任せっぱなし)というのであれば、これを期に家庭の収支を見直すべきです。
収支を見直した上で、まず簡単で効果の高いことから始めていきましょう。
ちなみに、真っ先にやるべきことは「固定費の削減」です。
固定費を削減するだけで、月々の支出が数万円減る場合がありますので、まだ何もしていなければ固定費の削減から始めていきましょう。
まとめ
【男性育休の取り方】取得のためにやるべき6つのこと
【経験談】男性育休取得までにした手続きと業務の実際の流れ
1月(約5ヶ月前)
- 事務 上司に妊娠報告&育休取得を伝える
- 業務 特になし
2月(約4ヶ月前)
- 事務 特になし
- 業務 上司と体制の変更や引き継ぎについて話す
3月(約3ヶ月前)
- 事務 育休の期間の決定→上司と担当部署に報告
- 業務 体制の変更&タスクのマニュアル化
4月(約2ヶ月前)
- 事務 育児休業申請書の提出
- 業務 チーム編成完了&引き継ぎの開始
5月(約1ヶ月前)
- 事務 育児休業申請書に関して確認
- 業務 業務の引き継ぎ、漏れがないか確認
6月(出産月)
- 事務 出産後に育児休業対象児出生届の提出
- 業務 できることをする
男性育休の取得を決めたらやっておくべき4つのこと
- 男性育休中の目標を決めておく
- 男性育休中にやるべきことを予習しておく
- 時短家電や時短グッズを購入しておく
- 家庭の収支を見直す