なるべく迷惑かけずに育休を取りたいんだけど・・・
こんなお悩みを解決します。
結論から言うと、男性が育休を取ることを迷惑に思うかどうかは人によります。
ただ、男性も育休を取る「権利」があります。権利があるにも関わらずその権利を行使する人に対して「育休をとるなんて迷惑」と思うのはお門違いです。
そもそも、奥さんのことを思うなら「男性育休が周りに迷惑か」なんて考えるまでもなく、育休は取るべきです。
こちらの記事では
- 男性育休が迷惑なのかどうか
- なるべく迷惑をかけずに男が育休を取る方法
- 奥さんに育休をとったら迷惑と思われているとしたらヤバいって話
- 迷惑をかけてでも自分は育休をとるべきか
について書いていきます。
こちらの記事を読むことで、男性育休が迷惑か、そしてご自身は育休を取るべきかどうかがわかります。
「男だけど育休を取ったら迷惑がかかるかも・・・」と不安に思っている方はぜひ読んでみてください。
男性育休を取得する全員が読むべき!男性育休に関する悩みを網羅した「完全ガイドブック」は下記。
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目次
奥さんが大切なら「男性が育休取ったら迷惑?」なんて考える余地はない
前提としてお話すると、自分の奥さんを大切に思うなら「育休を取ったら迷惑?」なんて考える余地はありません。
出産は女性にとって命がけのものです。
日本の医療が発展しているので、出産により女性が命を落とすということはほとんどありません。しかし、発展途上国ではまだまだ出産が原因で命を落とすということがあります。
参考:開発途上国。命がけの出産 | ホワイトリボン公式サイト
また、出産後の女性の体は交通事故でいうと全治1ヶ月の状態と同じと言われています。
体の状態だけでなく、ホルモンバランスが崩れ、精神的にも不安定です。
全治1ヶ月、しかも精神的にも不安定な状態の奥さんに家事育児を任せて仕事に行くなんて、普通に考えてできません。
奥さんの体調を考えて、できれば3ヶ月以上、短くても1ヶ月は男性も育休をとるべきです。
■女性の87.5%は旦那さんに育休をとってほしい
前提として女性の87.5%は旦那さんに育休をとってほしいと思っています。
出典:しゅふJOB総研
■夫婦仲良く過ごしたいなら、育休取得は必須
乳幼児期の子育てまでの期間の過ごし方で、その後の愛情がどう変わっていくかに大きな影響があります。
下記は女性の愛情曲線を図にしたものです。
出典:パパとママが描くみらい手帳
大変な乳幼児期に「夫と二人で子育てした」と回答した女性たちは夫への愛情が回復し、「一人で子育てした」と回答した女性たちの愛情は低迷しました。
つまり、これからも夫婦仲良く過ごしていきたいのであれば、育休を取得して積極的に子育てに参加する必要があるということです。
男性育休を迷惑に思うかどうかは人による(けど心配いらない)
男性育休を迷惑に思うかどうかは完全に人によります。上司、同僚、部下、それぞれ違う人間なので、様々な価値観を持っているのは当たり前です。
そして、残念ながら、現状は「男性の育休」に対してあまり良く思っていない人が多いことも事実です。
ただ、育休は権利としてあるものです。「迷惑に思う人がいるかもしれないから」といって取るのを迷う必要は全くありません。
■男性の育休取得を迷惑に思う人はこんな人
会社の業務を考えると、自分が育休をとることにより、誰かがその仕事を代わりにする必要が出てきます。それによって日々の仕事が増えるという人も出てくるでしょう。
「仕事が増える=迷惑」と考える人であれば、もしかして男性育休を取った人に対して「迷惑」に感じるかもしれません。
ただ、それは「迷惑」に思う側に問題があると個人的には思います。
誰かが育休をとることで「仕事が増える」のは会社のせいであって、育休を取った人のせいではないからです。
何度も言いますが、「育休を取ることは法律で認められている権利」なので、取得する人に非はありません。
「○○さんが育休をとったせいで、仕事が増えて残業しなければならない」というのであれば、業務時間内に仕事を終えられない自分か、もしくは物理的に業務時間内に終わらない仕事がある会社に責任があります。
自分から声を上げて会社の仕組みを改善することもできますし、そもそも自分の意志でその会社で働いているはずです。最終的に、会社や働き方に文句があるなら、辞めて別の会社に転職すればいいだけです。
男性育休を迷惑に思う側の4つの理由
男性育休を迷惑に思う側の理由としては下記のようなものがあります。
- 自分に仕事のシワ寄せがくる
- 給料をもらいながら休むなんてふざけてると感じる
- 属人化している仕事を引き継ぐことができない
- マネジメントできる人が減る
前述した通り、男性育休は「権利」なので迷惑かどうかなんて考える必要はありません。
ただ、男性育休を迷惑に思う側の理由を理解しておくことで、摩擦を少なくすることができます。
男性育休を「迷惑」と思う側のことも知っておきましょう。
一つずつ説明していきます。
自分に仕事のシワ寄せがくる
男性育休が迷惑を思う理由で一番多いのは「自分に仕事のシワ寄せがくる」というものです。
育休を取得した人がしていた仕事は、「他の誰かに割り振る」か「一旦止める」ことになります。会社としてしなければならない業務は「他の誰かに割り振る」ことになるでしょう。
そして、その仕事を自分や自分の部署などに割り振られることで、仕事が増える可能性があります。
自分に負荷が増えることが迷惑と感じる人は、「男性育休を取る人は迷惑」と思う場合があります。
給料をもらいながら休むなんてふざけてると感じる
男性育休を取る人に対して「給料をもらいながら休むなんてふざけてる」と思って、「迷惑」と感じる人もいるようです。
ただ、育休を取る側は会社から給料はもらいません。もらえるのは育児休業給付金といって、国なら支給される給付金です。
なので、迷惑と感じているそもそもの理由が見当違いな可能性があります。
もしかして、給料、給付金に関係なく「お金をもらいながら休めるなんてズルい」と思っているとしたら、ただ単に「嫉妬」しているだけです。
属人化している仕事を引き継ぐことができない
「男性育休を取る人」にしかできないような属人化した業務の引き継ぎができないという理由で、男性育休を迷惑と感じる人もいます。
そもそも、会社という組織内の仕事で属人化したものがあるのが問題です。不満を感じるとすれば、育休をとった個人ではなく、会社に対してであるべきでしょう。
もちろん育休を取る側は自分の仕事を最低限マニュアル化して、引き継ぎをする必要はあります。
しかし、それ以外は会社の責任なので、気にする必要はないです。
マネジメントできる人が減る
マネジメントできる人が減ることが男性育休を迷惑に感じる理由となる場合もあるようです。
男性が育休をとる時期には、ちょうど会社でバリバリ仕事をしていたり、管理職としてマネジメントをしている人も多いです。
マネジメントできる人材はなかなか見つからない(育たない)ので、上司などからすると長期間抜けられるのは大変なわけです。
【なるべく迷惑をかけないように】男性が育休を取る際に絶対にするべき5ステップ
男性が育休を取得することを迷惑に思う人が少なからずいるということや、男性育休を迷惑に感じる理由を書いてきました。
ただ、できることなら迷惑をかけたくないという人も多いでしょう。
なので、次に男性が育休を取る際になるべく迷惑をかけないようにするべき5つのステップを書いておきます。
ステップ0 普段から人間関係を良好にしておく
仲の良い人からのお願いは「迷惑」どころか「頼られて嬉しい」と思ってくれることもあります。普段からの人間関係を良好にしておくことで、周りは「迷惑」と感じづらくなります。
ステップ1 早めに育休の取得を伝える
育休は1ヶ月前までに報告をすれば取得できますが、なるべく早く上司に伝えるようにしましょう。
早く伝えれば伝えるほど、引き継ぎに時間をかけることができるので、スムーズに育休に入ることができます。
ステップ2 業務のタスクを細分化してまとめる
引き継ぎのために自分が担当している業務のタスクを細分化しましょう。実際に業務をしながら、自分がしていることを都度メモをとっていくのがいいでしょう。
ステップ3 自分しか持っていない資料や知らない情報をまとめる
自分しか持っていない資料や知らない情報がある場合は、それもまとめておきましょう。
ステップ4 漏れなく共有と引き継ぎをする
ステップ2、ステップ3でまとめたものを引き継ぎしていきましょう。何か教える必要がある場合などは育休までの時間で教える時間をとって引き継ぎましょう。
ステップ5 社内外の関係部署に報告をする
社内外で関係がある部署(人)に育休取得の報告をしましょう。特に社外と取引がある場合は担当者が代わるということを漏れなく伝えるように注意しましょう。
「迷惑かどうか」を考えるよりも自分がどうしたいかを優先するべき
最終的に「迷惑」になろうがなるまいが、男性育休を取るかどうかは「自分が何を一番大切にしたいか」によります。
僕は会社の仕事なんかより、妻や子供のことを第1に考えたかったので、会社に迷惑がかかろうがかかるまいが育休を取るという選択をしました。
実際、管理職だったので、会社と周りの人には少なからず迷惑をかけたと思ってはいます。
逆に「今の会社でのポストが一番大切」とか「会社の人との人間関係が一番大切」と思うのであれば、育休を取得する必要は無いかもしれません。
自分がどうしたいか、自分が何を一番大切にしているか、もう一度考えて育休の取得をどうするか決めてみてください。
【番外】そもそも奥さんに「育休取られると迷惑」と思われてる男性はヤバい
女性の87.5%は旦那に育休をとってほしいと思ってる中、奥さんに「育休なんて取らなくていい」と言われたら、理由によってはヤバいです。
もしかしたら、奥さんに「いない方が楽(いても役に立たない)」と思われている可能性があります。
実際にTwitterにはこんな意見もあります。
使えない旦那の育休ほど無駄なものはない。。逆に妻のストレス原因になるから絶対取らせない方がいい!!!!私良く一年も無駄なストレスに耐えた!邪魔邪魔!全然ワンオペのが良い!!本当に!
— もも🍑 (@KdCxT1az7UwPsnT) February 8, 2022
するのに前屈みになるだけでも激痛でやばいのに、無傷の旦那がこんなに使えないなんて…
って思ったらむしろいない方がストレスないわ…
泣いたら様子見てって言っても行かないし俺夜中起きられるかわからないわーってもう起きる気ないだろ。
それならもう育休やめて仕事行ってくれ…— Y嫁~奮闘中~11歳♂0歳♀ (@yome1818) December 26, 2021
例に漏れず育休中の旦那ほど使えない存在ないな???
12時間は寝ないと死ぬんか?
午前中起きれない病気??育休いいから仕事行けって何度も言いそうになるわ😂
産休入る前、職場のおばちゃん達に『旦那あてにするとイラつくからやめな』って何度も言われたのはこういう事…😕— むむこ🎀7m (@irh_mom) October 28, 2021
奥さんに「育休取らなくていい」なんて言われるとするなら、おそらくそれまでの夫婦生活で既に奥さんに負担をかけてしまっているところが多いのかもしれません。
「旦那に育休を取られると余計な仕事が増える」と想像をしているわけなので。
なので、もし奥さんに「育休取らなくていい」と言われたら、それまでの自分の生活を省みて、反省した方がいいかもしれません。
まとめ
まず、奥さんが大切なら「男性が育休を取ったら迷惑?」なんて考える余地はありません。
迷惑に思われたとしても、自分がどうしたいのか、自分が一番何を大切にしたいのかを考えた上で育休を取得するかどうかを決定しましょう。
男性育休を迷惑に思う側の4つの理由
- 自分に仕事のシワ寄せがくる
- 給料をもらいながら休むなんてふざけてると感じる
- 属人化している仕事を引き継ぐことができない
- マネジメントできる人が減る
男性が育休を取る際に絶対にするべき5ステップ
そして、もし奥さんに「育休を取られると迷惑」と思われている男性はもしかしたら、ヤバいかもしれません。
奥さんに「育休を取られると迷惑」と言われたら、自分の普段の生活を見直してみてください。