みんなは平均どのくらい取ってるんだろう?
こんなお悩みを解決します。
こんにちは。男性育休を1年取得している「そちまる(@sochimaru_ikuji)です。
男性育休の取得を考えたときに、1つ悩むのが「期間」ですよね。
僕自身は男性育休にメリットしか感じなかったので、正直あまり迷わなかったのですが、様々な意見をもとに「男性育休を取得すべき期間」をまとめました。
男性育休のメリットとデメリットに関しては別の記事にまとめていますので、そちらもご覧ください。
→男性育休はメリットが大きいので取得すべき | デメリットと解決法も紹介
結論からお話すると、男性育休の取得期間は最低でも3ヶ月以上がおすすめです。
そして、金銭的に厳しい状況でなければ、最長の取得(基本的に1年間)をおすすめします。
理由を説明する前に、前提として男性育休を取得できる期間を知っておきましょう。
育児休業は男女関わらず、原則として子どもが1歳になるまで取得可能です。
男性育休を最低でも3ヶ月以上をおすすめする理由は下記。
【男性育休は3ヶ月以上がおすすめな理由】
- 出産後は交通事故で言うと全治1ヶ月の状態
- 産後2ヶ月までに無理をすると生涯に渡って後を引く
- 産後うつの発症は3ヶ月以内が多い
- 体の状態が完全に戻るまでは3ヶ月〜1年ほどかかる
- 3ヶ月以上取得してほしいと思っている女性が多い
- 奥さんの旦那に対する愛情曲線は産後にパパが育児を頑張ったかどうかで決まる
- 1ヶ月程度では育児に慣れない
- 子どもの成長は早いので、できるだけ長く見ていたい(願望)
こちらの記事を読むことで、男性育休のおすすめの期間を理由とともに理解し、実際に自分がどのくらいの期間取得するべきかがわかります。
では始めていきます。
男性育休を取得する全員が読むべき!男性育休に関する悩みを網羅した「完全ガイドブック」は下記。
→男性育休完全ガイドブック | 育休の悩みはこの記事だけ読めばOK!
目次
男性育休の期間は3ヶ月以上がおすすめな8つの理由
冒頭にも書きましたが、男性育休の取得期間は最低でも3ヶ月以上がおすすめです。
金銭的に厳しい状況でなければ、最長の取得(基本的に1年間)をおすすめします。
3ヶ月以上がおすすめな理由は下記。
【男性育休は3ヶ月以上がおすすめな理由】
- 出産後は交通事故で言うと全治1ヶ月の状態
- 産後2ヶ月までに無理をすると生涯に渡って後を引く
- 産後うつの発症は3ヶ月以内が多い
- 体の状態が完全に戻るまでは3ヶ月〜1年ほどかかる
- 3ヶ月以上取得してほしいと思っている女性が多い
- 奥さんの旦那に対する愛情曲線は産後にパパが育児を頑張ったかどうかで決まる
- 1ヶ月程度では育児に慣れない
- 子どもの成長は早いので、できるだけ長く見ていたい(願望)
それぞれ説明していきます。
出産後は交通事故で言うと全治1ヶ月の状態
よく出産後の体の状態をあらわすのに「交通事故でいうと全治1ヶ月の状態」と言われます。
参考:産後の体「交通事故なら全治1カ月」
全治1ヶ月の状態で、家事や育児をさせるわけにはいけません。
産後1ヶ月間に関しては、授乳以外のほとんどのことは旦那がするのが理想なので、男性育休の取得は必須です。
出産後2ヶ月までに無理をすると生涯に渡って後を引く
出産後6〜8週間までは産褥期(さんじょくき)と言われています。
妊娠中に起こった体の変化が妊娠前に戻っていく期間のこと。
この時期に無理をすると、生涯に渡って後を引く可能性があります。
具体的には、子宮復古不全(子宮の位置が元に戻らない)、膀胱炎、骨盤のゆがみ、乳腺炎などの症状が出る場合があります。
さらに、更年期に起こる症状に悪影響を及ぼす可能性も。
奥さんのその後の体のことを考えると、この時期は男性育休をとって、「すべて自分(男)がやる」ぐらいの意識でしっかりサポートする必要があります。
産後うつの発症は3ヶ月以内が多い
出産後、3ヶ月以内に産後うつが発症することが多いと言われています。
この時期はホルモンも安定せず、授乳のための睡眠不足や様々なストレスが重なり精神的に不安定になりやすいです。
そして、産後女性の死因の1位は自殺です。
最悪な状況にならないために、ママさんに無理をさせないようにするだけでなく、精神的にもサポートしましょう。
ただでさえ不安定な状態なので、しっかりサポートしよう!
体の状態が完全に戻るまでは3ヶ月〜1年ほどかかる
体の状態が完全に戻るまでは3ヶ月〜1年ほどかかると言われています。
産褥期に妊娠中に起こった体の変化は妊娠前に戻りますが、それでもまだ万全ではありません。
骨盤の歪みは3ヶ月〜半年ほどかけて徐々に戻ってきますし、ホルモンに関しては通常に戻るまでに半年〜1年かかることもあります。
下記記事では理学療法士の方から「8ヶ月までは交通事故患者」と言われているママの声も書いてあります。
→8ヶ月までは交通事故患者
骨盤が歪んだ状態で子どもを長い時間抱っこするなどの無理をすると、あとを引く可能性もあります。
3ヶ月を過ぎたとしてもできる限りサポートした方がいいでしょう。
3ヶ月以上取得してほしいと思っている女性が多い
男性育休は3ヶ月以上取得してほしいと思っている女性が多いようです。
下記は女性684名を対象としたアンケート結果です。
出典:しゅふJOB総研
そこに理由なんていりませんよね!
奥さんの旦那に対する愛情曲線は産後にパパが育児を頑張ったかどうかで決まる
奥さんの旦那に対する愛情曲線は産後にパパが育児を頑張ったかどうかで決まります。
もし、これから先も奥さんと仲良くして行きたいと考えているのであれば、(考えていない人はいないと思いますが)男性育休を取得して、子育てを頑張る必要があります。
下記の図は「東レ経営研究所」が発表した「女性の愛情曲線」です。
出典:渥美由喜著「夫婦の愛情曲線の変遷」
出産直後から回復グループと低迷グループに分かれています。
回復グループになれるのは「妻の出産直後に夫が家事育児にコミットした」場合です。
そして、低迷グループになってしまった場合、その後挽回することはほぼ不可能とのこと。
夫婦円満でこれから先もやっていきたいのであれば、絶対に男性育休を取得して育児にコミットすることが必須です。
1ヶ月程度では育児に慣れない
男性育休1ヶ月程度では、育児に慣れることはできません。
そもそも、子どもの成長が早いので、やることも目まぐるしく変化していきます。
育休復帰後も協力して育児をしていくなら、1ヶ月程度の育休では全く足りません。
その変化の早さに慣れるためにも、男性育休は長めに取得するのがおすすめです。
子どもの成長は早いので、できるだけ長く見ていたい(願望)
子どもの成長は早いので、できるだけ長く見ていてほしいです。そして、自分は見たい!(願望)
1日1日できることが増えていって、一瞬一瞬がその時にしか味わえないものです。
産まれたばかりのときは小さくて壊れそうだったのに、1ヶ月で見違えるほど大きくなります。
全然どこ見てるのか分からない目も、1ヶ月で少しずつ自分の顔の動きを追いかけて見てくれるように。
細々したことはいくらでもかけますが、赤ちゃんは1ヶ月経つと「全く別の人間になってしまった」と思うほど成長します。
たった1日見逃すだけで、できていることが増えいていたりするのも当たり前です。
そんな一瞬一瞬の幸せを一緒に味わってほしい(自分は味わいたい)です。
それに、子どもと過ごせる時間って思っているほど長くありません。
▶子どもと過ごせる時間は驚くほど短い親子で一緒にいられる時間は下記。※参考:「チコちゃんに叱られる」(NHK)
この期間を少しでも長くできるように、男性育休はなるべく長く取得してください。
自分に最適な男性育休の期間が30秒で分かるロードマップ
自分に合った男性育休の期間が30秒で分かるロードマップを作成しました。
ご自身が男性育休の期間を決める際に参考にしてみてください。
前提として、男性育休はメリットが大きいので、基本的に長く取得した方がいいです。
男性育休のメリットデメリットは下記記事で説明していますので、そちらも合わせてご覧ください。
→男性育休はメリットが大きいので取得すべき | デメリットと解決法も紹介
【残念な現実】男性育休の取得期間は1週間以内が5割以上
男性育休のおすすめの取得期間は3ヶ月以上と言ったものの、現実は1週間以内が56.5%というデータがあります。
※参考 積水ハウス「男性育休白書2021」
理想と現実で大きく離れているため、「3ヶ月以上男性育休を取る」と言ったら、会社の上司や他の社員から反対されたり、嫌味を言われたりする可能性は十分あります。
しかし、男性育休は奥さんの体の状態を考えると絶対に必要ですし、メリットを考えても取得しない選択肢はありません。
男性育休はこれからどんどん広がっていきますが、そのためには自ら取得していく人が増えていかなければなりません。
ぜひ先陣を切るつもりで、強い気持ちをもって3ヶ月以上男性育休を取得してください。
上司が長期間の男性育休を許してくれないなら転職した方がいい
上司が男性育休を取得することに対して、ネガティブなことを言うようなら転職を考えた方がいいかもしれません。
育休期間が終わったとしても「育児」は子どもが大きくなるまで続きます。
子どもが小さいうちは、「保育園からの急な呼び出しに対応しなければならない」、「風邪を引いて保育園に行けないため、1日家で世話をしなければならない」など、日々色々なことが起こります。
そのため、会社の仕事を急遽早退したり、休んだりする必要も出てくるでしょう。
そんな中「育児」に対して理解のない会社だったり、上司がいたりする場合はかなり働きづらいです。
できるなら、「育児」に対して理解がある働きやすい会社への転職を考えましょう。
まとめ
男性育休はメリットが大きいので、基本的になるべく長く取得するのがおすすめです。
奥さんの体調などを加味して、最低でも3ヶ月は取得するようにしましょう。
【男性育休は3ヶ月以上がおすすめな理由】
- 出産後は交通事故で言うと全治1ヶ月の状態
- 産後2ヶ月までに無理をすると生涯に渡って後を引く
- 産後うつの発症は3ヶ月以内が多い
- 体の状態が完全に戻るまでは3ヶ月〜1年ほどかかる
- 3ヶ月以上取得してほしいと思っている女性が多い
- 奥さんの旦那に対する愛情曲線は産後にパパが育児を頑張ったかどうかで決まる
- 1ヶ月程度では育児に慣れない
- 子どもの成長は早いので、できるだけ長く見ていたい(願望)
【自分に最適な男性育休の期間が30秒で分かるロードマップ】